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地域を活性化させる商品開発も広報計画も、デザインから始まる

公開日:2014年12月23日

  • 江副直樹(ブンボ)

地域プロデュースに携わる筆者が、リレー形式で登場する本シリーズ。九州を拠点に様々なプロジェクトを手掛けてきたブンボの江副直樹さんが、今回は、地域だからこそ重要な役割を果たす「クリエイティブ」の考え方を提示します。

(写真左)「秋月とうふ家」(福岡・朝倉市)の豆乳、豆腐原料となる福岡産フクユタカ。
同店は、「ミシュランガイド福岡・佐賀2014」にも掲載の人気店になった。

(写真右)福岡県うきは市の果 樹農家「ファゼンダかじわら」が今春ジェラート屋を開業。
たちまち人気店に。すべてはこの会議から始まった。

世界にひとつなんてない。

いろんな地域にお邪魔していると、どこも同じに見えてくることがある。風土や地勢は、もちろんそれぞれの個性を探すことはできるのだが、多少の違いでしかないと言えないこともない。商品開発を取ってみても、世界にここだけなんてケースはまずない。ライバルはどこかにいる。必ずいる。それどころか、ほとんどの商品はライバルだらけだ。特に素材においては、彼の地も此の地もほぼ相似形。まず、この点を肝に銘じよう。

緑と清流の町はどこだ?

話は少し違うが、新しい土地に行くと、皆さん熱心に地域の紹介をしてくださる。曰く、「緑と清流の町」「歴史と伝統の町」云々。言葉は多少違えど、同様のフレーズは本当に多い。ここには、こんな祭りがあって、これが地元の郷土料理。云々。にこやかに、熱心にご説明いただいてから、タイミングを見計らい、やおらコメントをすることにしている。大変申し上げにくいがと前置きをして。「皆さんはいまのフレーズを、この土地のキャッチフレーズと思われているようだが、この手の言い回しは、実はどこにでもある。“緑と〜”とか、“歴史と〜”などは、全国に数千はあるんじゃないか。山や川が流れていない土地なんてないし、人の営みがあるところなら、歴史と伝統はあって当たり前。ですよね?」と。

原石はそこらじゅうに。

ちょっと大げさだが、分かりやすくそんなふうにお話しする。すると、多くの方が一瞬落胆されるのだが、それには及ばない。つまり、どこも似たような状況にあるからこそ、磨いたところは目立つのだ。先の指摘と同時に ...

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