株主や投資家、アナリストとのコミュニケーション、各種ツールの作成など多岐にわたる上に奥深いIRの仕事。豊富な実務経験をもとに、IRベテランの方々にそのコツを伺います。
問われるIR担当の力量
こんにちは。今回は、IR業界でホットな話題となっている「スチュワードシップ・コード」について私なりの考えを述べたいと思います。
まずは「スチュワードシップ・コード」とは何かということですが、経緯としては、日本経済再生に向けた政府の成長戦略推進における金融分野の柱として、2013年6月に「日本再興戦略」の中で言及され、2014年2月に金融庁主導で本コード公表、同年8月、機関投資家の受け入れ表明により実質的にスタートしたものです。ところが、そもそもどういうものなのか解釈が難しく、企業側、投資家側双方でその扱いに悩んでいる、それが現状のように思います。
「スチュワードシップ・コード」の内容は金融庁のウェブサイトに記載されています。少々見つけにくいのですが ...