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キングジムのヒット商品「デジタル耳せん」のプレスリリース徹底分析

公開日:2014年9月01日

  • 井上岳久(井上戦略PRコンサルティング事務所・代表)

新聞や雑誌などのメディアに頻出の企業・商品のリリースについて、配信元企業に取材し、その広報戦略やリリースづくりの実践ノウハウを紹介する「リリース道場」。今回は、キングジムのヒット商品「デジタル耳せん」のリリースをご紹介します。

ビジネス誌総なめのヒット

電車内で集中して本を読もうと耳栓をしたら、アナウンスも聞こえなくて電車を乗り過ごしてしまった......なんて経験はありませんか?そんな問題点を解消すべく、雑音はシャットアウトするけど、人の声はちゃんと聞こえる「デジタル耳せん」がヒットしています。でもこの商品を発売したのは、意外なことにキングファイルやテプラで有名なキングジム。「日経MJ」の上半期ヒット商品番付や、『日経トレンディ』のヒット商品予想にも取り上げられた人気商品のリリースを今回はご紹介します。

そもそもキングジムは、1927年に前身の会社が創業、以後ルーズリーフやバインダーなど、各種ファイルのメーカーとして成長していきます。しかし20年ほど前から企業にパソコンが導入され始め、世の中のペーパーレス化が徐々に進んできました。書類が減れば、当然ファイルの需要も減ります。そうした会社の基盤を揺るがしかねない状況の中で、キングジムが活路を見出したのが「新電子文具」というジャンルです。2008年に、キーボードを使ってメモする「ポメラ」がヒットすると、以後ペンで液晶にメモできる「マメモ」や、名刺をデジタルで管理できる「メックル」、ワイヤレスでデータのやり取りができる「パケッタ」など、次々とニッチな商品を発売していきます。売上の比率で見ると、2014年現在では既に、ファイル商品などよりも、電子文具の方が上回っています。

そんな経緯の中で、今年生まれたのが冒頭の「デジタル耳せん」です。この商品にはマイクが拾う騒音とは逆位相の音波を発生させて騒音を相殺する「ノイズキャンセリング技術」が用いられていますが ...

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