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ATM事業で中国トップシェア、沖電気工業の海外広報戦略とは?

記者会見ではトップ自らも登場
13年11月にドイツで行われた「OKIヨーロッパ」の記者会見の様子。OKIヨーロッパの川島毅社長も登場し、説明にあたった。欧州には戦時中から商品を輸出しており、強固な地盤を築いている。

ATMで中国トップシェア

オフィス向けプリンターや情報システム、ATMの製造など、世界100カ国で事業を展開する沖電気工業(OKI)。創業は1881年、日本で初めて電話機を製造した歴史ある企業だ。海外展開は1907年、欧州に電話や電線などを輸出したことからスタートした。現在では39カ国71カ所に拠点を拡大。海外での売上比率は、全体の30.2%で、このうちの約7割をグループ会社「OKIデータ」が担うプリンター事業が占めている。

今後は国内の主力事業であるATMを海外にも普及させ、2016年度までに会社全体で海外での売上比率を40%までに拡大する方針を掲げている。

海外でのATM事業としては、中国で2004年に参入し、すでに現地での知名度を高めている。それまで海外のATMは、入金と出金する紙幣を別々に保管する仕組みが一般的だった。これに対しOKIでは、ATM内で資金を循環させ、入金した紙幣を出金にも回せる仕組みを導入。これが、資金を効率的に運用したいという金融機関のニーズにぴったりとはまり、中国で年間3万台を売り上げる大ヒットとなった。

この後は、中国のほか、クレジットカードよりも現金を使う文化が根強く残る成長著しいアジア諸国などでも事業を拡大している。

次のターゲットは中南米

この流れの中で、同社が新たに注力するのは中南米だ。今年1月、ブラジルの金融大手「イタウグループ」のATM事業を買収し ...

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