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ドバイの砂漠で野菜が育つ!?「仕掛けて待つ」BtoB企業の注目の集め方

公開日:2014年5月12日

舞台は「世界のショーウインドー」。海外進出そのものを話題化につなげ、インパクトをもって新技術を世界に広めているベンチャー企業がある。

「デザイン」視点で世界に向けてプレゼンテーション
これまで「価値あるアイデアを世界に広める」をモットーとしたプレゼンテーションイベント「TEDx」(アメリカ)や、デンマークのデザイン公募展「インデックス」に「フィルム農法」を出展し、高い評価を得た。「海外の方々のプレゼンテーションは“双方向”で、自分がプレゼンを通じて情報提供するなら、その対価として相手からも情報を引き出したいという等価交換意識が高い。学ぶ点が多いです」。

世界が驚く新技術

今、神奈川のとあるベンチャー企業に世界各国の大使が次々と話を聞きに訪れている。土を使わず、特殊なフィルムで植物を育てる「フィルム農法」で注目を集めるメビオールだ。

従業員10人という同社が開発した新技術であるこの農法で使われる特殊フィルムには、1ミリの100万分の1というナノサイズの穴が開いており、そこからフィルム全体に微量の水と養分が広がるという仕組み。それも、水耕栽培と違い、養液中に発生する細菌などの微生物をフィルムがカットするという、土いらずで植物の病気の心配も不要という画期的な技術だ。

開発したのは、もともと日米の大手企業で研究者を務めていたメビオール社長の森有一氏。赤ちゃんのおむつや湿布、コンタクトレンズなどに使われている、液体でも固体でもないゼリー状の吸収剤「ハイドロゲル」の研究を続けており、ハイドロゲルの可能性を信じて医療用品を作るベンチャー企業を95年に立ち上げた。しかし医用開発には費用がかさみ、経営が困難に。そんな時、医療のハイドロゲル技術を植物の栽培技術に応用できないかと考えたのが全ての始まりだ。フィルムから植物が生えるという不思議な現象を最初に取り上げたのは、雑誌『プレシデント』(2004年8月16日号)。それを皮切りに、テレビや新聞など多くのメディアで紹介されることとなる。

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