
LINEクーポンでユニークな"権利"を配信
「夏休み中の子どもに体験してもらいたい」と企画した「世界最短!3時間だけ市長になれる」クーポン。わずか15分間で定員となる3人の応募が集まった。アカウントの登録人数は3700人を超える。
「世界最短!3時間だけ市長になれる」「広報誌の表紙を飾れる」――。こんなユニークなクーポンをLINE上で配信し、アカウントの登録者を伸ばしているのは、兵庫県丹波市だ。市が利用しているのは、企業や自治体がLINEアカウントを持ち、登録者に情報発信ができるサービス「LINE@」。丹波市のアカウント登録者数は3900人を超え、関西の自治体では最も多い。フェイスブックと合わせて運用し、市のホームページや広報誌などを見る機会の少ない10~30代の若年層への情報発信を強化する狙いだ。
市がLINEをスタートしたのは昨年5月末。LINE@のクーポン配信機能に目をつけた担当者が「自治体がクーポンを配信したらおもしろいのでは」と考えたのがきっかけだ。6月、さっそく第一弾となる「広報誌の表紙を飾れる」クーポンを配信。抽選画面で当たりが出た人のうち、最も早く市役所の担当者に電話をしてきた人を当選者とした。市総合政策課によれば「10分程度ですぐに応募が来た」という。また、「夏休み中の子供に来てもらえれば」と配信した「3時間市長になれる」クーポンも好評で、当選した小学生ら3人には市の清掃施設の「視察」や、記者会見も体験してもらった。