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社内若返りで激変の携帯市場を生き抜く

  • 山崎健司氏(インクルーズ 代表取締役社長)

携帯端末向けの課金サービスやメディア開発などを手掛けるインクルーズ(東京・渋谷)の社長に就いた山崎健司氏。変化の激しい環境で事業を成功させるポイントを聞いた。

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新規事業を次々軌道に

インクルーズに入社したのは2008年1月のことです。当時は業績が不振で、オーナーが経営陣の入れ替えを考えていました。会社は厳しい状況でしたが、逆にトップになれるチャンスだと思い入社を決めました。

旧経営陣の退任後は、専務取締役COOとして現場を一任されていました。今年の2月に社長に就任しましたが、これは会社が新しい株主を迎えたことに伴うものです。当初赤字を出していた事業を見直し、新しいサービスを立ち上げ成長させたりコストを削減したりすることで、会社を軌道に乗せてきました。これまで株主が3回変わっていますが、それぞれ良好な関係を築きながら株主利益の最大化に寄与してきたと自負しています。

インクルーズは携帯電話、スマートフォン向けのコンテンツやゲームなどの企画・開発、自社サービスの運営などを手掛けています。最近では待ち受け画面をカスタマイズできる「着せ替えアプリ」、電子コミック、ゲームの3つのジャンルが売上をけん引しています。もともと携帯電話関連の事業を展開していましたが、私が入社した後、広告モデルによるメディア事業から月額課金のサービスに事業モデルを大きくシフトしました。

私は若いうちから自らビジネスを立ち上げる機会に恵まれました。携帯ビジネスに最初にかかわったのは、新卒で入社したUSENです。代表も2代目に代わり、ちょうどインターネット事業に力を入れようとしていた時でした。3~4年目の頃に動画サイト「GyaO!」(現在はヤフーが運営)の立ち上げメンバーの1人として加わりましたが、自らリーダーとしてビジネスをつくりたいと思い、携帯コンテンツ課金事業の立ち上げを志願しました。この新規事業は、6カ月で月商3000万円ほどの事業に成長させることができました。まだ20代半ばでしたが、最年少の統括部長という立場を与えてもらいました。のちに転職したメンバーズでも、携帯にかかわる事業を事業責任者としてけん引しました。

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インクルーズ社内。社員は現在50人程度で、マネージャーも含め多くが20代。

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プロデューサーを志向

もともと起業を志していたわけではありません。音楽が好きなので、学生時代はレコード会社に就職したいと考えていました。USENでは営業で実績を挙げた後、志願して番組制作の部署に異動させてもらいました。そこで実感したのは、番組には予算が決められていて、思ったより自由度が少ないということです。自由につくるにはお金を調達する必要があります。そこでディレクターよりプロデューサーを目指さなければならないと気付いたのです。

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