新しいアイデアや事業は、社内のコミュニケーションの場から生まれることも少なくない。こうした作用を生み出すスペースを設けている企業のオフィス哲学とは?

大地の温もりを感じられる、"樹木"がテーマのオフィス
地下1階のミーティングスペース。床には一面に奥多摩産の間伐材を使用し、廃材や間伐材を多用した。木製パレットを不規則に積み重ねてデスクやベンチとして活用している。ここで全社員のミーティングが行われることもある。
ガラス張りのエントランスを抜けると、廃材を利用した大きな社名ロゴがお出迎え。一歩入ると、清々しい木の匂いが際立つ、間伐材を組み合わせた約430平方メートルのミーティングスペースが広がる。壁一面には、ひまわり畑の中で農作業をする人々が描かれた巨大な壁画が。無機質とは無縁な、開放的で温もりのある、生き生きとした空間だ。
これは、無添加たばこ「ナチュラルアメリカンスピリット」を製造販売するサンタフェ ナチュラルタバコ ジャパンのオフィス。緑豊かな赤坂御用地の隣に位置する11階建てのビルのうち、ミーティングスペースを中心とする地下1階を「大地」、執務エリアの10階を「葉」と位置付け、2フロアで「樹木」を表現している。