近年、人気を集めるオーディション番組。視聴者が参加者の成長に一喜一憂する光景が当たり前になってきている。さらに、投票や応援を通じて番組に参加できる「参加型」の形式も定着したことで、視聴体験そのものが大きく変わりつつある。オーディション番組はなぜ支持されるのか。その背景について、NTTドコモが提供する映像配信サービス「Lemino」で企画運営を手がける田中智則氏に話を聞いた。
昨今多くの視聴者から支持を集めている映像コンテンツに、オーディション番組がある。視聴者は出演者の挑戦や葛藤する姿に共感し、画面越しにその成長を見守っている。番組の成功を支える原動力とは、一体なんだろうか。
加熱するオーディション番組 鍵は自分事化できる視聴体験
NTTドコモが運営する映像配信サービス「Lemino」では、これまでに『PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS』や『ミスタートロットジャパン』など、20本以上のオーディション番組を展開してきた。『PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS』は、韓国のオーディション番組をもとに制作された日本版で、練習生101人が参加し、視聴者投票によってグループを結成。最終的に選ばれたメンバーがデビューを果たすというもの。同じく、日本版が人気の「ミスタートロットジャパン」は、トロット歌手を目指す参加者が競い合うオーディション番組だ。
Leminoでは、こうしたオーディショ...