ファミリーマートは2024年3月、公式Xで突如「パスタサラダまだ食べてない人、ガチで危機感持ったほうがいいと思う」と投稿。該当ポストには550万を超えるインプレッションが集まるなど、大きな反響を呼んだ。ミームを活用したこの投稿はなぜ生まれたのか。同社が仕掛けたミーム活用術について、SNSを担当する國府方あゆみ氏に聞いた。
2024年3月、ファミリーマート公式X(旧Twitter)が投稿した1本のポストが、大きな反響を呼んだ。「パスタサラダまだ食べてない人、ガチで危機感持ったほうがいいと思う」。突然のインパクトあるコピーに、SNSユーザーは次々と反応し、投稿は550万インプレッションを記録。パスタサラダの売上は前年比180%超えとなった。
商品特性を踏まえて相応しいミームを選定
この投稿を仕掛けたのは、ファミリーマートのSNSマーケティングを担当する國府方あゆみ氏だ。投稿の狙いは単なる話題づくりではなく、実際の購買行動へとつなげることにあったという。
「そもそもの投稿目的は、単なる認知獲得ではなく、“買ってみよう”というきっかけをつくることでした。当時、パスタサラダというカテゴリ自体がユーザーにとってまだ馴染みが薄く、認知度も高くないという課題がありました。そのため、SNSで話題をつくることには大きな意義があったんです」(國府方氏)。
そこで注目したのは、当時SNS上で流行していた「○○な人、ガチで危機感持ったほうがいいと...