プロデュースとはモノづくりから販売までの全体設計である

公開日:2025年6月30日

  • 日高正幸氏(ビームスクリエイティブ)

モノを「つくる」だけでは、売れない時代。今、売れている商品や企画の多くは、モノづくりから販売、発信に至るまでの“全体設計”がなされている。誰に届けたいのか、そのためにどの手段を組み合わせるか──。断片でなく、一連の流れを設計する「オーガナイズ」の視点が、プロデュースには求められている。ビームスグループで法人向け事業を手がけるビームスクリエイティブチーフプロデューサーの日高正幸氏が語る、“お客さまの顔”から逆算する令和のプロデュース論。

ビームスクリエイティブ
チーフプロデューサー
日高正幸氏

1979年生まれ、東京都出身。2001年にアルバイトとしてビームスに入社。ショップスタッフ、プレス、営業などを経て、23年ビジネス統括部部長に就任。24年から現職。セレクトショップで培ってきたノウハウを生かし、さまざまな企業とビームスのパートナーシップで新たなビジネスをプロデュースする事業全体を統括。

私はビームスグループで、法人向け事業を手がけるビームスクリエイティブのチーフプロデューサーとして、商品企画やイベント、コラボレーション、PRまでアウトプットの手段を問わず、クライアント企業や自治体らとのプロジェクトに携わってきました。しかし「プロデュース」とは便利な言葉で、何かを“つくること”に関して感覚的に使ってしまうこ...

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