ヒットを仕掛けない仕掛け人が渋谷の街を彩り続けられる理由

公開日:2025年6月30日

  • 大谷秀政氏(エル・ディー・アンド・ケイ)

売ることを考えず、好きな人とだけ働き、夢で見た景色を再現するように空間をつくる。渋谷のカルチャーを支える仕掛け人・大谷秀政氏は、“売れる”を意図せずに“売れる状況”を生み出してきた。その背景にあるのは、「思い出をつくる場所」への一貫した哲学。モノが売れにくい今の時代に、人の心を動かし続ける場のつくり方とは。

エル・ディー・アンド・ケイ
代表取締役社長
大谷秀政氏

エル・ディー・アンド・ケイ(LD&K inc.)代表取締役社長。1968年生まれ。愛知県豊橋市出身。大学卒業後に会社設立し、1995年に現社名に変更。ガガガSP、かりゆし58、打首獄門同好会、日食なつこなどが所属するレコード会社の社長であり、宇田川カフェ、桜丘カフェ、café BOHEMIAなどの飲食店、チェルシーホテル、スターラウンジ、梅田シャングリラ、桜坂セントラル、横浜1000CLUBなどのライブハウスを全国展開。デザイン事務所、映像部、CM制作部、MD事業部、ビール事業、エージェント部門、クラウドファンディング「wefan」。レコーディングスタジオ、ダンススクールなども経営。

22歳のとき、渋谷で創業しました。その後、音楽事務所を10年やってから、2001年「宇田川カフェ」を構えました。それから25年。カフェや音楽レーベル、ライブハウス、飲食店など、ジャンルを問わずいろいろなお店や事業を始めてきましたが、「ヒットさせよう」「儲けよう」と思ったことは一度もありません。「好きなこと」「やりたいこと」「面白そ...

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