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なぜ、消費者は「リアリティ」に惹かれるのか?

韓国発のリアリティ番組がもたらす消費インパクト タイムリーな実施を生み出す「パリパリ文化」が鍵に

  • 佐々木日菜氏(kakeru)

昨今、韓国発の料理リアリティ番組が人気を集めている。放送後、コラボ商品は即売り切れ、入手困難になるほどの反響ぶりだ。放送時のみの一過性の流行にとどまらず、消費行動に大きな影響を与える理由はどこにあるのだろうか。本記事では、韓国トレンドに詳しいkakeruのプロデューサー佐々木日菜氏が、韓国リアリティ番組の魅力が視聴者の消費行動に与える影響を深掘りする。

視聴者の心を掴み、世界中で高い人気を誇っている韓国発のリアリティ番組。人気番組はシリーズ化されることも珍しくなく、日本国内でも人気コンテンツになっている。これらの番組が国境を越えて高い人気を誇る背景には、どのような要因があるのだろうか。kakeruの佐々木日菜氏が言及したのは、リアリティ番組が持つ“視聴者の感情の動きに注目したつくり込み”だ。

最初はフラットな状態で番組を見始めていたとしても、回を重ねるごとに出演者への共感や応援の感情が無意識的に育てられていく……。このストーリー設計が人気の要因ではないかと佐々木氏は話す。

「特に恋愛リアリティ番組やオーディション番組では、出演者の中から“推し”を見つけたり、彼らの成長や挑戦に一喜一憂したりする視聴者が多いですよね。“推し”を見て、応援することで生まれる感情の“起伏”が、リアリティ番組に惹かれる要因ではないでしょうか」(佐々木氏)。

佐々木氏によると、リアリティ番組はドラマや映画作品に比べて、視聴者が出演者との感情的なつながりを築きやすいのが特徴。また、リアリティ番組は視聴者の感情が大きく揺れ動くことから、視聴の充実感...

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この記事が含まれる特集

なぜ、消費者は「リアリティ」に惹かれるのか?

昨今、話題になったり、人気が出たり、選ばれやすくなっているモノ・コトの多くには、「リアリティ」という特性が共通しているように感じられます。例えば、オーディション番組、恋愛リアリティショーなど、何かが世に出るまでのプロセスを見せるコンテンツ。また、脱出ゲームをはじめとしたイマーシブイベントのように、消費者が実際にリアルに近い体験を楽しむものもあります。そして、購買・消費という観点で関連性が深いものとしては、「レビュー」や「透明性」といったキーワードも挙げられるのではないでしょうか。ここまで挙げたものはほんの一例にすぎませんが、「リアリティ」が人を惹きつけ、購買・消費を促すひとつのきっかけになっている可能性は大いにあるはずです。今回は、そんな「リアリティ」に惹かれる消費者にフォーカス。なぜ、人はいま「リアリティ」に魅力を感じるのか。それは、商品やサービスを選ぶ際の判断基準になっているのか。有識者への取材をもとに、その背景をひも解いていきます。