「サステナビリティも『あなたと、コンビに、ファミリーマート』」を合言葉に、環境課題の解決に取り組んできたファミリーマート。そんな同社が発表した、消費期限が近い商品に貼る値下げシールを「涙目シール」に変更する取り組みが話題だ。なぜこのようなアップデートをしたのか、ファミリーマート マーケティング本部 サステナビリティ推進部に聞いた。
ファミリーマートは2020年2月、環境に関する目標「ファミマecoビジョン2050」を策定した。「ファミマecoビジョン2050」では、「温室効果ガス(CO₂排出量)の削減」、「プラスチック対策」、「食品ロスの削減」の3つのテーマごとに中長期的な数値目標を設定。例えば、1店舗あたりのCO₂排出量について2013年から2030年までに50%削減、2050年までには100%削減することを掲げている。
売り場起点の話題で消費者の共感を生む
しかし、目標を達成するために様々な取り組みを行っていても、それが消費者に伝わらなければ意味がないと話すのは、同社 環境推進グループの原田公雄氏だ。
「どんなに環境によい取り組みをしていても、消費者に伝わっていなければその取り組みに共感してもらうことはできません。そして、取り組みに共感してもらえなけ...