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「買い物の楽しさ」を最大化する店舗づくり

三軒茶屋で25年続く「マグロの解体ショー」 老舗鮮魚店がつくるワクワク体験

  • 石川 宏氏(池田屋)

創業70年を超える「お魚の店池田屋」。歴史ある地域に根ざした鮮魚店だ。その特徴は、何と言っても毎週日曜日に行われるマグロの解体ショー。マグロを丸ごと一匹仕入れ、その場でさばく様子を楽しめるのが大きな魅力。「お客さまと対面でコミュニケーションすることが好きなんです」と語るのは店主・石川宏氏だ。

お魚の店池田屋
東京都世田谷区太子堂2-25-6三軒茶屋駅から徒歩5分

70年以上の歴史が育む三軒茶屋の人気鮮魚店

三軒茶屋銀座商店街に佇む「池田屋」は、昭和26年創業に創業した歴史を持ち、地域に愛される鮮魚店だ。

「創業当初は太子堂の中央商店街で営業を開始し、その後、三軒茶屋駅から、世田谷公園の方向に延びている栄通りに移転。2014年に現在の三軒茶屋銀座商店街に移転オープンしました」。そう話すのは、3代目店主の石川宏氏。

石川氏が店づくりで大切にしているのは、「お客さまの心を“ちょっと”動かす」ことだという。その代表的な取り組みが、毎週日曜日に行う「マグロの解体ショー」だ。

ショーは25年以上続く同店の恒例イベント。2代目店主の発案で、当初は隣接する花屋の開店イベントとして始まった。以来、コロナ禍などの一時的な中断期間を除き、毎週日曜日に継続して実施されている。

「対面販売が好きで、お客さまとのコミュニケーションを大切にしています」と語る石川氏。若い頃から店頭で接客を学び、来店客との会話を通じて商売の神髄を体得してきた。会話を楽しむ店づくりが、長年...

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「買い物の楽しさ」を最大化する店舗づくり

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