洋傘製造で90年超の老舗 店舗売上は8年で6倍に

公開日:2024年11月27日

安売り傘に対抗してブランド化
女性の活躍で社内の雰囲気を変える
ギフトやネット販売も展開

ずらりと並ぶ洋傘展示什器。「高級感がありながらも入店の敷居が高くならないように、皆で製作した木製什器を使用しています」と田川氏は話す。

都営地下鉄新宿線の馬喰横山を降りて徒歩数分の距離にあるのが小宮商店。1930年に創業した老舗洋傘メーカーの店舗だ。

店は古くからの馬喰町横山町問屋街にあり、土曜日などは周囲の人通りが少ない中、同店は性別年齢を問わぬ客で賑わっている。小宮商店では品質にこだわる高級価格の洋傘を一人の職人あたり1日3本から4本ほど丁寧に作り、1万2000円から3万円程度の傘が多く並ぶ。

戦後の高度経済成長時、日本の傘は世界一の生産・消費量を誇った。しかし平成の頃にはコンビニなどで売られる中国製の安い傘に押され市場は縮小。...

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