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SNSで「買いたい」をつくる方法

TikTokの動画をリテールメディアで放映 最初の5秒で「印象に残す」

  • 毛利芽耶氏(マンダム)

オンライン上での話題化や購買意欲の醸成を目的として活用されることの多いSNSだが、近年店頭との連動施策でリアル店舗での売上に貢献しているケースがある。TikTokの動画を再編集し、ドラッグストアで配信しているマンダムに話を聞いた。

マンダムが、2022年8月に発売を開始した「LUCIDO-L(ルシードエル) #質感再整ヘアマスク」。同製品は、サロンでしか行われていなかった施術である「酸熱トリートメント」に着目して開発され、セルフケアに応用した商品だ。

ヘアカラーやドライヤー・ヘアアイロンなどにより日々蓄積する髪のダメージに悩む、20代から30代の女性がターゲット層。おだやかな酸であるレブリン酸がキューティクルを整え、洗髪後のドライヤーやアイロンなどの熱でヘアケア効果を促進させる「酸熱ケア*」がSNSで話題になった。

*熱を活かして補修するレブリン酸配合

「LUCIDO-L #質感再整ヘアマスク」。

SNS×店頭で相乗効果
トレンドとして訴求

新商品の発売にあたり、Twitterでのモニターキャンペーンや、TikTokの人気クリエイターによる紹介などで話題化を図ったと同商品のプロモーションを担当する毛利氏は話す。

「新商品のプロモーションを考えるにあたって、SNSをはじめとしたオンライン上の話題醸成は必須だと考えていたため、人気クリエイターに協力いただき、TikTokでのプロモーションを行いました。また、今回はその動画をさらに短く15秒に再編集し、ドラッグストアのリテールメディアでも放映。オンライン上で情報接触と話題化を図り、ストア来店時のリテールメディアで再度目にすることで商品の忘却防止につなげました」(毛利氏)。

さらに毛利氏は、商品が棚に並んでいるだけでなく、TikTokの動画を流すことで、「LUCIDO-L #質感再整ヘアマスク」をトレンドの商品であると消費者に再認識させる狙いもあったと話す。結果としてオンラインだけではなく店頭でも購入意欲が高まり、売上にも貢献している。

図1 店頭での広告展開の様子
従来のサイネージで流れているような宣伝動画ではなく、クリエイター動画を放映したことで、企業の広告感が薄れ、消費者からの好印象の醸成に成功。

SNS投稿の再利用で目を引くクリエイティブに

週に2回のみのスペシャルケアとしての使用を推奨...

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認知から購買、情報拡散まで生活者のカスタマージャーニーのほとんどをカバーするようになったSNS。その結果、認知獲得を目的とする広告運用、ファンづくりのための自社アカウント投稿、認知後に購買へ繋げるEC誘導など、SNSが担う役割が多様化しました。それに伴って生活者がSNSで購買意欲を掻き立てられるポイントも複雑性を増しているのではないでしょうか。本特集では、「情報接点」であり「モノを買う場所」としても機能を持つようになったSNSにおいて、今の消費者にとっての「買いたい」をつくる方法を解説します。