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消費者ニーズを見据えたメーカーの売り場提案

インサイトを深掘りした新カテゴリーの提案に心が動く

  • 池内佐智氏(赤ちゃん本舗)

赤ちゃん本舗では、バイヤーが自社の商品開発も担うなど、ママ・パパのニーズに応える商品の取り扱いに力を入れている。商品本部で育児雑貨の授乳・離乳部門のバイヤーを担当する池内佐智氏は、社内でも仕入れに対するこだわりが特に強く、指折りの存在だという。そんな池内氏は、メーカーからのどのような提案を評価しているのだろうか。

赤ちゃん本舗
商品本部 授乳・離乳部門
バイヤー
池内佐智氏

小学校5年生と2年生の娘を持つママバイヤー。テレビショッピング番組のバイヤー、通販カタログ会社の商品開発などを経て、出産を機にマタニティの方と赤ちゃんのための商品に携わりたいという思いが募り、2018年赤ちゃん本舗に入社。現在に至る。

自身の育児経験を元にママ・パパの「不」の解消を目指す

──まずは担当の業務について教えてください。

商品本部の中でも育児雑貨というカテゴリーで、授乳・離乳食に関わるお食事周りの仕入れを担当しています。売り場のPOP制作なども行っている他、自社のオリジナル商品の開発も手掛けています。

──商品を仕入れる際、どのような基準で判断していますか。

当社は「赤ちゃんのいる暮らしを知りつくしている」企業として、様々な商品を取り扱っています。そのため、仕入れた商品で育児が楽しくなるものや、育児に携わる方の不安や不満・不便など、様々な「不」に対してアンテナを張り、解消していくことを目指しています。

メーカーからの提案では、そうした「不」の部分の解消に繋がるか。また提案自体が実体験に基づいていて、企画の原点に子育てのエピソードがあるか。そのうえで子育てをする人のニーズが確認でき、そのニーズと合致していることを条件として判断しています。私自身が二児の母であることもあり、ママ友が持っていた悩みとリンクするかなどの視点で検討することも多いです。

──そうしたニーズはどのように把握していますか。

店舗の販売員にお客さまの声を共有してもらったり、ママさんバイヤーの声を吸い上げてもらったりするほか、「mum spot(エムエムスポット)」という当社の社員で育児をしているメンバーを対象に意見を募るモニターの会があり、そこで挙がった意見を参考にしています。バイヤー業務の中には自社商品の開発もあるので、社内の機能を使って、より多くの方から意見をもらうようにしています。

また、ECサイトなどオンライン上の様々な...

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消費者ニーズを見据えたメーカーの売り場提案

コロナ禍により消費者のデジタルシフトが進む中でも、今なお店頭は最大の行動が起きる場だ。商品の買い求めやすさが売上に直結することを考えると、いかに売り場に置いてもらうか、手に取ってもらうかが重要となる。しかし、消費者の多様化により、メーカーは商品数を増やし、流通でもPB商品により力を入れるなど、売り場を確保することは以前よりも難しくなっている。一方、そうした状況下でも、新しく売り場の確保に成功し、配荷を増やしている商品も存在している。今回は、流通営業で成功した事例やプロモーションをヒットさせた商品の裏側を特集する。