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「強みの見つけ方」「知られ方」

知って買ってもらうための「客観力」の身につけ方

ECやSNSを通じてビジネスをすることが当たり前となった。日々多くの情報を受け取る消費者に自社の商品を選んでもらうためには、お客さまが興味を持つ点を冷静に見極め、知られるための「客観力」を身につけることが重要だ。本稿では広告クリエイターの嶋野裕介氏と尾上永晃氏が、個人で商売やビジネスを始めている(始める)人たちに向けてもっと世間に知られるための考え方を解説する。

左から
電通 クリエーティブディレクター・PRディレクター 嶋野裕介氏
電通 プランナー 尾上永晃氏

いい店なのに知られない いい知られ方ができるかどうか

尾上:3年前から、コロナの影響を受け閉店してしまう近所のお店を見るたびに悲しい気持ちになっていました。自分が知らなかっただけでこんなにいいお店があったのだと思うことも度々。一方で、逆境に負けずテイクアウトなどで繁盛しているお店を見て、閉まってしまうお店との違いはどこにあるのかと気になりました。

そして気が付いたのは、繁盛しているお店はただ流行に乗っているのではなく、自分たちの商売の武器を知っていてブランディングがとても上手なお店だということでした。張り紙、チラシ、SNSの投稿、どれをとっても伝え方が上手なお店に人が集まっている気がします。

嶋野:インターネットが普及し始めたころは、ライバルが少ないこともあり、情報発信さえすればメディアに取り上げられて話題になっていました。しかし情報通信技術が急速に発展した現在、生活者が日々受け取る情報量も膨大になっています。一説では私たちは平安時代の人たちの一生分の情報に1日で触れているとか。「脳過労」とまで言われるように、私自身も感動が30分続かないこともあります……。

そんな時代ですから、いいものを作るのと同時に知ってもらうことも必須科目となっています。ただ、この「知られるため」の技術は決して特別なものではありません。個人一人ひとりが持てるし、持つべきものだと思います。

尾上:そして一番大切なのが「いい知られ方」ができるかどうかです。ただ「知られる」ことだけを目的にして、社会のルールや道徳に反して話題になったとしても、商売のためになるはずがありません。自分のやりたいこと、自分の強みが無理なく伝わっていくことが重要です。そのためには自分の商売の何がお客さまにとって魅力的に見えるかを客観視する「客観力」が鍵になります。

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「強みの見つけ方」「知られ方」

インターネットの浸透により、商圏に縛られず自社の商品・サービスの顧客を広げることが可能になった。一方、商圏の縛りがなくなったがゆえに、商品・サービスの対象顧客の設定戦略は、より重要になりつつある。仮説設定がないままには、どんなメディアを使って、どのようなコミュニケーションをすればよいのか判断できず、買ってもらう以前の、「知ってもらう」ための戦略も立てられない。「SNSでバズって...」「口コミで話題になって...」の幻想に囚われず、知られて買われるための適切な第一歩を踏み出すアイデアを紹介する。