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小売・サービスが実践する「ロイヤルティプログラム」

SNSを駆使しファンとつながり続ける編み物店Sheepl

  • 米浪律子氏(Sheepl)

奈良の編み物店「あみもの工房Sheepl」は、YouTubeをはじめとして、Instagram、Facebook、LINEやnoteなど、様々なサービスを活用して、多くのファンを生み出している。そのコミュニケーション方法や取り組みの背景について、店舗を運営する米浪律子氏に話を聞いた。

Sheeplが運営するSNSの一部。様々な接点を設け、顧客と繋がっている。

はじまりは“編み物好きのため”顧客目線で生まれたサービス

──「あみもの工房Sheepl」について教えてください。

当店は2016年にオープンした店舗で、店頭では毛糸や道具を販売し、オンラインショップではオリジナル商品や厳選した商品を販売しています。ただ商品を売るのではなく、編み物を上達させたい方に対して、様々な取り組みを行っています。

例えばコロナ禍以前には、お客さまが自由に編み物をできるフリースペースを店舗内に設けていました。店で毛糸を買っていただいた方は、そこで自由に編んでもらい、何かわからないことがあったら、私に聞きに来てもらうといった場所です。それを続けていたら、いつの間にかお客さま同士が仲良くなって店舗でコミュニティが生まれていました。

実はYouTubeを始めたのも、この店舗のコミュニティの延長線上です。お客さまの中には、私の編み物の様子をスマホで動画撮影をして、持ち帰って見返すという方も多くいました。なので、私の方で動画を撮影して、YouTubeにアップすれば、お客さまにとっても便利だと思い、YouTubeの投稿を始めました。

──YouTubeでは様々なコンテンツを出されています。

YouTubeチャンネルでは、編み物のHow to動画を出しているチャンネルは他にもたくさんありますので、他の人がやっていない領域にチャレンジしています。ありがたいことにチャンネル登録者も4万人を超え、「YouTubeを観て来ました」と店舗へ来店いただく方も多いです。

また、動画のテロップは、必ずフルで付けるようにしています。編み物は幅広い層の方がされているので、誰がどのような状況でも動画を楽しんでもらえるようにしています。

奈良県にある店舗にはSNSで存在を知った遠方の顧客が来店することもあるそう。

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小売・サービスが実践する「ロイヤルティプログラム」

市場の成熟、価値観の多様化やメディア・チャネルの増加、サードパーティークッキーの規制。これらの変化により、新規顧客の獲得がますます難しくなり、獲得コストも上昇している。このような状況を受け、いかにリピート客を増やすか。さらには、企業はアンバサダーともなりうる真のロイヤルカスタマーをいかに増やせるかが求められている。では、金銭的なメリットだけでなく、ファンが能動的にプログラムに参加し、信頼や愛着を高めるために、企業はどのような行動を取るべきか。本特集では識者や企業への取材を通し、ロイヤルティプログラムの現状と事例を紹介する。