「スマホネイティブ」や「デジタルネイティブ」と呼ばれる世代は、なぜいま「売れる・買う」について学ぶのか。彼ら・彼女らは日々何を考え、どんな未来を描いているのか。未来を担っていく大学院生の視野に迫る連載です。
現在行っている研究について教えてください
「ゾンビ」を題材として、「コンテンツを巡るオーディエンス間のコミュニケーションの役割」について研究しています。2010年代に入り、国内テーマパークやイベントにゾンビが登場するケースが目立ちます。ゾンビ映画を見たことのない参加者もいる中、アトラクションやイベントを楽しむオーディエンスの間では、どのようなやりとりがされるのか、考察しています。
なぜ、その研究をしようと思ったのですか?
ゾンビは多数な作品から構成されたあいまいなイメージを持っており、卒業論文では、日本におけるゾンビのイメージの変化を考察しました。その調査の過程で、対象となるオーディエンスに関する研究の不足に気づいたんです。複数のイメージで成り立つという特徴を持ったゾンビは、多くの人々をつなぐコンテンツである可能性を見出せます。そこで...