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唯我独尊と多様性

公開日:2020年4月26日

  • 宇野 全智(禅僧/曹洞宗総合研究センター研究員)

(写真=123RF)

4月8日は、仏教の開祖釈尊の誕生日です。全国の寺院では「降誕会」(ごうたんえ)または「花まつり」としてお祝いの法要が行われます。いまから2500年前、シャカ族の王子として生まれた釈尊は誕生後すぐに7歩進み、右手で天を、左手で地を指さして「天上天下唯我独尊」(てんじょうてんげゆいがどくそん)と宣言されたと伝えられています。

もちろん、生身の人間としての誕生ですから、この伝承は状況的事実というよりも、後に加えられた装飾的な物語とは思います(仏教は本質的に、奇跡の類のものは重要視しない宗教です)。「人は誰しもが、誰にも代わることのできない、かけがえのない生命を生きている」という仏教の生命観・人間観を端的に示す言葉として、大切にされるに至りました …

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