販売・接客の現場で活躍する、35歳以下のキーパーソンたちに迫る本企画。これからの時代を担う彼ら・彼女らは、いまどんな思いを抱いて仕事に向き合っているのか。今回は「MEGAドン・キホーテ立川店」の横田佳祐氏(27歳)だ

MEGAドン・キホーテ立川店
フード・リカー 生鮮フレッシュミート責任者
MDプランナー・生鮮専門職エキスパート
横田佳祐(よこた・けいすけ)さん
2017年3月にドン・キホーテ入社。生鮮食品の精肉売り場に配属となる。2018年1月から、同売り場の責任者として従事。
高卒後から精肉一筋 いくらで、どう訴求するか
ディスカウントストア「ドン・キホーテ」などを展開するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス。現在国内に654店舗を展開している。そのなかで、生鮮食品や日用消耗品をはじめ、家電製品や衣料品などの品揃えを強化した「ファミリー型総合ディスカウントストア」の業態をとるのが、「MEGAドン・キホーテ」だ。メインターゲットはファミリー層。今回取材した横田佳祐氏(27歳)が働くのは、その立川店(東京・立川)の生鮮食品売り場の精肉部門だ。
「高校生のころにコンビニエンスストアでアルバイトをし、接客業の楽しさを知りました。父が高校時代に宮城県で板前のアルバイトをしていたり、祖父の趣味が魚釣りだったりということから、自然と生鮮食品に興味を持ちました」
高校卒業後はとあるスーパーに就職、精肉部門に配属。鮮魚部門を希望しなかったのは、「その厳しさも知ってしまっていたからです」と、横田氏は笑う。
その後、ドン・キホーテで働いていた知人から、「いろいろな仕事に挑戦できる」と紹介されたことをきっかけに、2017年3月に入社。「MEGAドン・キホーテ立川店」に配属され、2018年1月から精肉部門の責任者として働いている。
「仕事内容は、精肉の仕入れから売り場づくりまで多岐にわたります。本部の担当者と連携をしたり、メーカーさまと直接商談したりする機会もあります。ドン・キホーテは、商品の仕入れを店舗ごとに行うので、担当者の裁量が大きいのが特徴です。精肉の仕事というと裏方のイメージがあるかもしれませんが、ドン・キホーテでは仕入れだけでなく、売り場づくりまで任されるのが面白い点。どの品を仕入れ、いくらで、お客さまにどのように訴求するか、といったところまで考えられるのが、ドン・キホーテならではの仕事の楽しさだと思います」
こう話すとおり、横田氏は売り場づくりに余念がない。他店で買い物をする際にも、無意識に売り場や訴求方法に目が向いてしまうという …