三陽商会(新宿)は8月1日、女性向けブランド「CAST:(キャスト)」をスタートした。開始2カ月で全国28店舗を出店したほか、Eコマースサイトも開設。「シネマコマース」も導入し、初年度の売上目標は20億円を掲げる。「CAST:」の強みや誕生背景について三陽商会の岩田功社長に話を聞いた。

開始後約2カ月の新ブランドにも拘わらず、認知度は高い。「Instagramで見た、好きなタレントさんのソーシャルメディアから知ったなどという声を聞くことも。売り上げはまだまだこれからですが、すでに映画劇中で着用していたものでヒット商品も出ています」(三陽商会の岩田功社長)
新ブランド「CAST:」 若手女性社員がプロジェクト推進
「マッキントッシュ フィロソフィー」や「ポール・スチュアート」「ラブレス」など計21ブランドを展開する三陽商会は8月1日、新ブランド「CAST:(キャスト:)」を発表した。同日にオープンした旗艦店「CAST:渋谷店」を皮切りに、9月中に北は北海道から南は熊本まで、全国の百貨店や商業施設に28店舗を展開。公式Eコマースサイトでの販売も開始している。
三陽商会の岩田功代表取締役社長は「既存ブランドの顧客層は40歳代以上がメイン。より若い層へのアクセスの必要性から約2年前に企画が発足しました。ターゲットとしたのは20歳代後半から30歳代前半の女性。同じ世代の女性約20人がプロジェクトに参画し、進めてきました」(岩田社長) …