適切なプロセスによって初めてわかること

公開日:2019年8月27日

  • 宇野 全智(禅僧/曹洞宗総合研究センター研究員)

「青い鳥症候群」は不適当なプロセスとも言えそうだ

(写真=123RF)

販促をして商品が売れると、ときに「しなくても売れたのでは?」という疑問が浮かびはしませんか。仏教では「すべての人間は仏の性質を持つ」と説きますが、であれば、なんのために修行をするのでしょう。

この疑問はいったん措くとして、『青い鳥』(メーテルリンク)という物語があります。貧しい二人の兄妹が「幸せの青い鳥」を探し、「思い出の国」や「夜の世界」、「幸せの国」などを巡って、さまざまな経験をします。

そして場所場所で青い鳥を捕まえるのですが、家に持って帰るとそれは黒い鳥になったり、死んでしまったりするのです。結局二人は青い鳥を捕まえられず、家に帰ります。

すると、前から飼っていた鳥が美しい青色をしている。そこで二人は、こんな近くに青い鳥がいたことに初めて気づくのです …

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