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増税を乗り越える!店頭コラボで競争力アップ

名プロデューサーが解説するイベントの活用方法

「コラボレーション」には「イベント」がつきものだ。しかし、コラボ相手や、イベント会場のネームバリューの大きさだけでは、なかなか成功することは難しい。ニフティが運営するイベントスペース「東京カルチャーカルチャー」での企画や司会、プロデュースに携わるイベントプロデューサーのテリー植田氏が、イベントの活用方法について解説する。

イベントの極意は音楽ライブにあり。ワンマンでの集客が不安なら、ツーマンにすればよい。

(写真=123RF)

会場の持つ力とイベントの思想、演出

イベント全盛の時代。誰でもどこでもイベントができる時代になりました。しかし、個人であれ企業であれ、イベントの起点となるのは、場所選びです。

大事なのは実施する場所でどんな面白いことができるか。有名な場所や会場でイベントをやったから必ず成功するわけではなく、話題になるわけでもありません。

たとえば、音楽フェスで考えてみましょう。フジロックは越後湯沢で開催されるアウトドア型野外イベント。サマーソニックは都市型で幕張メッセと野球場が会場。フジロックは開催される3日間で雨が降らない日はほとんどありません。雨でずぶ濡れになることは当たり前。それでも参加者はみんな楽しんでいます。

私は毎年のようにフジロックやサマーソニックに参加していますが、どちらにも良い点と足りない点があると思います。フジロックでは孤独になり会話もなく体力も消耗しますが、最近は、立ち飲みのバーやスナックのような店ができ、その場に居合わせたお客さんと自然に会話ができ孤独感がなくなりました。

そのとき、会話のきっかけとなるのはロックTシャツ。グラストンベリーフェス(イギリスで開催される世界最大の音楽フェスティバル)のTシャツを着ている人に声をかけた時、話が弾んで乾杯し情報交換もできるようになりました。

一方のサマーソニックは、地面がコンクリートでかなり足が疲れます。そのかわり、プラチナチケットを購入すればウエルカムドリンク、専用ビューイングエリア、専用ラウンジ、専用クローク、グッズ売り場の優先ファストレーン、専用シャトルバス、専用トイレと多くの特典が付きます。

通常チケットより1万円も高額ですが早々と完売するのが常です。運営側の思惑とニーズがマッチした、理想的な結果と言えるでしょう。

どちらのフェスも楽しみ方の思想と演出に大きな違いがあります。

イベントを広告の場にせずコミュニケーションの場にする

良いイベントは、楽しい。楽しいイベントは、イベントを広告の場としてとらえずにコミュニケーションの場として機能させています。

イベントには2つのパターンがあります。セミナーやカンファレンスなどのプレゼンテーション方式のイベントと、飲食できる交流型のイベントです。

企業や自治体のPRイベントでも、一方的に登壇者が話して参加者がただ座って聞いているだけのイベントでは満足度も低く交流も生まれずにイベントの継続性がありません。また、プレゼンテーションの内容もそのスピーカー個人の自慢話や宣伝めいたことに終始する場合が多い …

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増税を乗り越える!店頭コラボで競争力アップ

消費税増税がことし10月に実施される予定です。販売者の収益になるわけではありませんが、購入者からすれば、同じ商品が割高になるという、素朴な印象を抱いても不思議はありません。買い控えを乗り越えるには、店舗や商品の競争力を高めることが求められます。マイナスをゼロにするだけでなく、ゼロをプラスにする購買促進効果も期待できるかもしれません。店舗や商品の独自性・希少性を高め、競争力の源に変える強力な手立てのひとつが、コラボレーション。今号では、コラボレーションをどのようにして実践していくかを特集します。