熱狂を呼ぶレアル・マドリード流 ファンマーケティング

公開日:2018年10月16日

宣伝会議は8月28日、29日の両日、ことしで10回めとなる「宣伝会議プロモーションフォーラム」を開催した。テーマは「テクノロジーとクリエイティビティで販促を再定義する」。



レアル・マドリードは欧州のクラブサッカーリーグ「UEFAチャンピオンズリーグ」で歴代最多の優勝回数13回を誇る、世界トップクラスのプロサッカーチームだ。有名選手が多く在籍しており、金銭的に潤っているイメージもあるが、「実は2000年の時点では約300億円相当の有利子負債を計上していた」と酒井浩之氏は明かす。しかしその後、全世界にファンを広げることで2002年には黒字転換、2017年は売上高が約850億円に達した。

約15年をかけた業績回復だが、ポイントは「企業のアイデンティティ、フィロソフィーをファンと共有したこと」。露骨にものを売ろうとするとファンは嫌がるが、企業が成し遂げようとしている目的に共感すれば、ファンはついてくる、という考えだ …

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