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<Eコマース連動・人工知能>
ユニクロ、オンラインストア人気商品の特設フロア
豊富な型番でセミオーダー感覚を体験
ユニクロは9月14日、シャツやジャケットなどを「セミオーダー感覚で選べる」商品の特設フロアを開設する。期間限定で、「ユニクロ銀座店」(9月14日~19日)のほか、「仙台泉店」(9月15日~10月15日)、「名古屋店」(9月14日~21日)、「UNIQLO OSAKA」(9月15日~21日)、「キャナルシティ博多店」(9月14日~21日)など、全国の都市で順次展開する。
「銀座店」のみ、メンズシャツ全サイズを期間後も、継続して展示する予定。オンラインストア特別商品の特設フロアを実店舗で、全国規模で展開するのは今回が初めて。
店舗とEコマースを連動させたサービスで、特設フロアにはユニクロオンラインストアで販売中の、全828通りの「MEN ファインクロスシャツ」(2990円、税抜)や、全2640通りの「WOMEN ストレッチテーラードジャケット」(9990円、同)の一部を展示。
豊富な型数で体にフィットする商品を選べるメリットを訴求するほか、来店者に気軽に採寸・試着してもらう狙いがある。
購入は、店舗でも、Eコマースでも可能。届け先は自宅や店舗、シャツはコンビニなども指定できる。配送は、最短翌日から1週間ていど。2015年8月にメンズシャツを発売して以来、幅広い層から好評を得ているという。
9月20日には、おすすめのコーディネートやトレンドワードを提供する、人工知能(AI)コンシェルジュ「UNIQLO IQ」の試験運用を開始する。「UNIQLO IQ」は、AIを活用したチャット自動応答システム(チャットボット)。試験運用には、ユニクロ会員2000人が参加する。
「UNIQLO IQ」は、ユニクロ公式アプリ内のサービス。利用者個々人のコンシェルジュとして、ユニクロでの買い物時、さまざまな質問に回答するチャットボットをめざして開発を進めている。
今回の試験運用では、「毎週、おすすめのコーディネートやトレンドワードを知らせる」「コーディネート、カテゴリー、トレンドワードそれぞれの切り口で、商品を探す」「商品をカートに入れて、オンラインストアで購入する」「近隣店舗での在庫状況を案内する」「ある店舗にチェックインすると、気になる商品のコーディネートを見たり、在庫状況を確認できたりする」といった機能をテストする。
同サービスには、グーグル提供の自然言語による対話アプリ開発プラットフォームを活用した。2018年春には、ユニクロアプリを利用するユニクロ会員すべてを対象に、「UNIQLO IQ 」が使えるようになる予定。自宅や移動中など、店鋪内外を問わず、身近に利用できるサービスを目指すという。

グーグル提供のプラットフォームを活用し、開発を進めるチャットサービスは2018年春ごろ本格開始予定
<新店舗・動画コマース>
ジーユー、デジタル手法駆使した新店舗
ライブコマースも期間限定で実施
ファーストリテイリング傘下のGU(ジーユー)は9月15日、横浜市に同社最大級となる新店舗「ジーユー横浜港北ノースポート・モール店」をオープンした。売り場面積・約2700平方メートルに、標準店(約2000平方メートル)の2倍となる商品を揃えた。
「ファッションデジタルストア」を標榜し、種々のデジタル手法を活用しているのも特徴だ。
店頭のデジタルサイネージは、トレンドのスタイリングや、ふつうの消費者による着こなし、店舗の人気アイテムランキングなどを表示。
モニターを搭載したショッピングカート「オシャレナビ・カート」は、RFID(無線周波識別)センサーを内蔵。商品をかざすと、商品情報や、店舗とオンラインストアで扱う商品のサイズ・色別の在庫状況、1000種類のモデルや一般人のコーディネート、購入者による商品レビューを表示する。
売り場にはビーコン(発信機)を設置しており、各売り場のおすすめ商品やプロのスタイリストのコーディネート情報を「オシャレナビ・カート」のモニター上に表示する機能もある。
もうひとつの特徴は「オシャレナビ・ミラー」。こちらにもRFIDセンサーを搭載しており、通常時は鏡だが、商品をかざすと、カート同様にさまざまな情報を表示する。
RFIDは在庫管理にも活用し、売り場での欠品をできるだけ少なくし、在庫確認時間の短縮を目指す。また、セルフレジも10台導入した。有人レジに比べ、所要時間を3分の1短縮できる見込みという ...