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ECの壁 突破口は「人」

使用シーンの提案で花瓶を2000個販売

「キナリノ」が昨年2月にオープンしたEコマースサイト「キナリノモール」は、オープンから1年足らずで月間流通額が5000万円を突破するなど好調だ。ここではEコマース運用のポイントについてキナリノ事業責任者の渡部智之氏に聞いた。

キナリノモールのトップページ。ユーザーの97%は女性だ。

あくまで「使用シーン」を提案

「キナリノモール」では衣料・雑貨を中心にカラーバリエーション含め数万点の商品を取り扱っている。商品ページ数は6000ページを超える。購入単価は約1万円で、ユーザーの97%が女性だ。

「キナリノモール」立ち上げについて渡部氏は、「もともと、キナリノのFacebookで商品を紹介すると、お客さまから『この商品を買いにお店に行ってみたけど売り切れていた』といった声をいただくことがあり、同時に商品を紹介させていただいたお店側からも『紹介された商品が売れました』というご連絡をいただくことが増えていました。そこからニーズを得て、メディアを起点としてEコマース(EC)を立ち上げることにしました」と話した。

また、とある大型のECサイトでは、たとえば「グラス」と検索すると検索結果に100万件以上表示される。多様な商品があるのは魅力だが、多すぎても選べないのが人情だ。

「ある種のフィルタリング(選別)が重要です。街の百貨店や雑貨を取り扱う店舗では商品数が絞られていますが、フィルタリングがなされているので自分好みのアイテムに出会えると思います。『キナリノ』でも独自フィルターを通して、世の中のすてきな商品とユーザーとの出合いをECで実現させたい」

「キナリノモール」の特徴は、ライフスタイルメディア「キナリノ」と見え方を統一している点だ。「キナリノ」の記事と「キナリノモール」の商品ページは、表現のスタイルや方法などが一貫しており、「キナリノモール」でも商品を紹介する読み物を手厚く用意している。

たとえばキナリノモールに出店しているストアが取り扱う花瓶の商品紹介の記事。「頬にふれるやわらかな空気~」と情緒たっぷりに、花の生け方から説明を始める ...

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生活に当たり前のものとなった、Eコマース。そのすそ野は着実に広がり続けています。同時に、運営する企業の打ち手もさまざまに発展していますが、最終的に差をつけるのは人ではないでしょうか。ECとそれを手がける「人」に着目しました。