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限りなくリアルな体験を店頭で

公開日:2017年3月23日

郵便局の保険窓口に、場所にそぐわない物が置かれていることに驚いた。それは女性の乳房の模型であった。色や質感が人間の肌とそっくりにできており、じっと見てしまうと少々恥ずかしくもなってしまう。なぜ、このようなところに乳房の模型があるのかと思ったが、周りのPOPの情報より、これが「乳がんの触診を体験するための模型」であることがわかる。

なるほど、これは乳がんの自己検診の啓発を通して、がん保険への加入を促す店頭ツールなのだ。

この「乳癌触診モデル」を開発したのは、京都化学という医学教育用のシミュレーターやトレーニングモデルを幅広く製造しているメーカーである。人体のさまざまな部位の模型を製造しており、多くの医療教育現場にて聴診や触診などの実習、手術のトレーニングなど、臨床教育の各種シミュレーションに使用されている。

「乳癌触診モデル」も実際の乳房の触感によく似た軟質特殊樹脂で作られ、触診で得られる乳がん、線維腺腫、乳腺症という、異なる症状の触感をリアルに体験できる本格的な模型だ。触ってみると、人間の皮ふを押すような感覚と、その先にあるしこりの存在に気がつく。これが、自己検診で得られる実際の乳がんの触感とのことであり、非常にわかりやすい。

実は、「乳癌触診モデル」は店頭ツールとして開発されたものではなく、あくまで医療従事者のために作られたモデルである。そのモデルを保険事業者が店頭ツールとして活用しており、上記の郵便局の保険窓口だけでなく、来店型の保険代理店などの店頭でも見ることができた。

このモデルの周囲には乳がんについての認知促進ツールや、さまざまながん保険のパンフレットが配置され、来店者にとって、非常にインパクトが強く ...

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