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訪日販促の明暗 ポスト爆買いを生き残る

マーケティング投資もボーダーレスで

世界最大手の越境ECプラットホーム「Tmall Global(天猫国際)」を運営するアリババグループは、「ポスト爆買い」をどう見ているか。その日本支社で日本製品の拡販を目的としたプロジェクトに携わる藤堂泰樹氏に話を聞いた。

「Tmall Global(天猫国際)」で、「日本」と検索した画面。日本国内でも日常購入されているような、見慣れた商品が並ぶ。「越境Eコマース(EC)の動きも訪日客の需要に連動しており、特殊な商品より日用品の要望が伸びている」という。

─中国・アジアECの消費動向・ニーズの変化について、どうお考えですか。

藤堂泰樹氏▶︎ 中国国内で、日本製品が暮らしの中にあるのが、ふつうになってきたのだと思います。2015年は南部鉄器のような高級品がとても売れましたが、ことしは落ち着き、日用品に広がっています。実際、ドラッグストアなどでの購入額は伸びていると思います。これは大方の見方どおりではないでしょうか。

訪日客のニーズは今後、菓子類や雑貨系に向かうのではないかと思います。訪日客の所得層も一部の富裕層から中間層まで広がりましたし、彼らがふだん属しているコミュニティも多様化しました。

ひとことで言えば、訪日中国人客が「一般人化」したのだと思います。個人旅行者も増えています。ひところは百貨店の前にバスで横づけしている光景は珍しくありませんでしたし、ツアーで買い物先が決められていました。現在、彼らが向かう先は分散しつつあるようです。また、こうした訪日客の変化もありますが、販売事業者が多様化したのも一因だと思います。

越境Eコマース(EC)の動きも訪日客の需要に連動しており ...

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「『爆買い』が終わった」という見方がある。確かに、2016年4月〜6月の買い物総額は、ひところよりも下がった。しかし「爆買い」の終焉は、訪日外国人向けプロモーションの終わりを意味するものではない。むしろ、ここからが訪日客プロモーションの始まりだ。さまざまな業界から今後の明暗を探った。