イベントや催事で「集客」をする際、本来のテーマとは別のテーマを掛け合わせることで、新たな顧客を取り込もうといった動きがある。なかでも、多くの人にとって関心の高い「食」は、集客の誘因としての機能性は抜群。では具体的に、どのように「食」を掛け合わせるべきか。テレビ番組などで「日本一のグルメブロガー」と称されるフォーリンデブはっしー氏が解説する。

フォーリンデブはっしー氏のブログ「イエス!フォーリンデブ★」。日々、美味しいお店の情報などを発信する、超人気のグルメブログだ。
食は有効な集客ツール
グッドデブニ〜ング! フォーリンデブはっしーこと、橋本陽です。私は月間200万アクセスのブログ「イエス!フォーリンデブ★」での情報発信をはじめ、メディアやイベントを組み合わせながら、食をエンターテインメントに昇華させる活動を行っています。
特に、イベントは食を体験できる「リアル」な場であり、食がイベントの「集客ツール」として大きく寄与するため、最近は【イベント+食】の掛け合わせも増えています。Jリーグ、ツールド東北、肉フェス、全国餃子祭り、宇都宮餃子祭りなど、さまざまなイベントにグルメ大使として関わっていますが、それらの経験から言えることは、美味しい「食」は、皆を笑顔にすることができ、万人ウケすることから「集客力のあるコミュニケーション」になり得るということ。
「食」という字は「人」を「良」くすると書くように、人が生きるための根本的なエネルギー源でありながら、今という生活を明るく楽しく生きるための起爆剤にもなります。「カロリー」とは和訳すると「熱量」になるとおり、人生の熱量を生み出す「食」をエンターテインメントに昇華させて集客につなげる考え方をご紹介します。
「ソーシャルメディア起点の企画化」
企業とコラボレーションする際は、すでに決まった企画のPRだけを行うのではなく、企画段階から入るようにしています。その理由の一つは、インフルエンサーとしての信頼性は死守しなくてはならないからです。企業から「新商品やプレス発表会の記事を書いてくれないか?」などのご連絡をいただきますが、そのまま引き受けることは皆無です。なぜなら、ただの提灯記事(主にリリースの文面どおりに書かれるなどする、誇張を含んだ宣伝記事)になってしまうし、企業の手先としてブロガーが利用されているようにしか見えないからです。
大切なのは、いかに自分が胸を張ってオススメできるか、そして ...