世界最大級の国際ワインコンクールで、2年連続の金賞を受賞。中央葡萄酒のワインは、その名を世界にとどろかせた。それは、数多くの苦難を乗り越え、生み出した成果だった。

中央葡萄酒は、山梨県北西部に位置する明野エリアで、総面積約12ヘクタールの広大な自社農場「三澤農場」を展開。良質なブドウの追求が、世界に通用するワインを生み出す
社員25人の小さな会社が、日本のワイン輸出をけん引している。山梨県甲州市に本社を置く中央葡萄酒だ。
日本では、ワインというと「海外のお酒」のイメージがあり、国産ワインのブランド力は高くはなかった。そうした状況にあって、中央葡萄酒は、国際ワインコンクール「デカンター・ワールド・ワイン・アワーズ」において、2014年、15年の2年連続で金賞を受賞。それは1万5000点以上のワインがエントリーする世界最大級の大会であり、中央葡萄酒の受賞は日本初の快挙だった。
中央葡萄酒は「日本のワイン」の実力を世界に示し …