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最小限主義を実践する「ミニマリスト」が最近買ったもの

公開日:2016年3月30日

物も仕事も人間関係も最小限で考えることで、身の丈に合った幸せを求める最小限主義(ミニマリズム)。それを自ら実践し、「ミニマル&イズム」というウェブサイトで発信しているのが沼畑直樹氏だ。最小限主義で暮らす沼畑氏は、いったいどんな買い物をしているのだろう。そんな興味から沼畑氏へのインタビューが始まった。

物が置かれていない空間で、お気に入りのコールマンの椅子に座って。

「物がない空間」を静かに楽しむ暮らし

─今日は沼畑さんのご自宅にお邪魔しています。ほとんど物が置かれていないすっきりした空間ですね。まず、沼畑さんが実践されている「ミニマリズム」とはどのようなものか教えていただけますか。

ミニマリズムにはさまざまな解釈があると思います。多くの人は、「物を極端に減らした生活」をイメージするかもしれませんが、私が考えるミニマリズムは「最小限で物事を考えること」、つまり最小限主義が根底にあります。最小限で物事を考えた結果、空間に物がない状態や、自分の適量を見定めることにつながっています。

─最小限主義を暮らしのなかで実現していくということですね。

そうです。ミニマリズムを実践していくと、「物を置かない」ということだけでなく、「物がない空間を楽しむ」こともできるようになります。自然のなかで過ごしたり、旅館やホテルで自分の好きな物から離れた空間で過ごしたり。不思議なのは、自分の好きな物がなければないままに、お茶を飲んだり、誰かと会話したりして、静かで豊かな時間を過ごすことができるのです。

以前は、そういう時間の過ごし方ができませんでした。2年前にクロアチアを訪れたとき、地元の人たちがカフェでのんびり過ごしているのを見て、「怠惰だな」と思ったものです。その一方で、実はそこにこそ豊かさがあるのではないかとも感じていました。自分の慣れ親しんだ物から離れて、一人で山に登ったり、海外へ旅に出たりすると清々しい気持ちになるのに、なぜそれが東京では味わえないのだろう。旅先での清々しさを日常生活でも味わいたくて、自分の好きな物を捨て、ミニマリズムを実践するようになりました。

キャンプ用の椅子でダイニングテーブルを囲む

─ミニマリズムを実践するなかで、買い物はしますか。

買い物は結構しています。ミニマリズムといっても、生活に必要な物は買いますし。最近は、ミニマリズム的な空間を実現するための買い替えが多いです。例えば、ガスコンロをオーブン機能付きのものに買い替えようと検討中ですが、コンロにオーブン機能があればトースターを減らせますし、電子レンジも電子レンジ機能だけのシンプルなデザインのものに替えることができます。

布団やタオル、シーツも紺色のものに買い替えています。タオルが足りないとか、使い古したということではありませんが、空間の色を統一することで気持ちがクリアになるミニマリズムを目指しています。

─機能を集約して、物を減らすための買い替えですね。

ミニマリストは買い物をしないとか、文化的な生活を捨てているといった批判もありますが、そんなことはありません。ミニマリストは買い物をしますし …

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