シンガポール・マレーシアの裕福層は“うんちくで”獲得・拡大

公開日:2016年2月23日

  • 松村力(RedCard Global 社 Director)

シンガポールの和食マーケット

専門性が求められるラーメンもトップレベル。寿司のレベルは銀座と変らず 値段はむしろ高めでも引き続き人気。ルーフトップバーも盛り上がりを見せる。

飲食店のセグメント化が急加速

15年ほど前に、シンガポールで展開する和食を中心とした飲食店チェーンのブランディングに携わりました。それまでの和食ビジネスは、大きく2パターンありました。

A:ホテルの高級店。内容は寿司、天ぷら、焼き鳥、すき焼き、しゃぶしゃぶなど何でもあり。雰囲気は接待向けのトラディッショナル=高年齢向けの雰囲気。

B:低価格の回転すし店。寿司をメインにメニューは何でもあり。

これらの違いは客単価、環境、料理品質で、夜単価ではAが5000円~30000円ほどであるのに対し、Bは600円~1500円ほど。内装もそれに相応しいものでした。エントリーセグメントは主にB から入ります。

当時、Bがシンガポールに登場してから既に10年経ち、以前のエントリー層は収入も知識も増えたのに、次のステージは旧来型のAしかマーケットに存在しておらず ...

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