次々と世の中の話題となるポップアップ・ストアを展開する三越伊勢丹ホールディングス。そこには歴史的な裏付けがあった。
人気歌手レディー・ガガのクリエイティブディレクターとして活躍するニコラ・フォルミケッティとのコラボや、コカ・コーラのガラスボトルが生まれて100周年を記念して開いた「COCA COLA ×三越伊勢丹 アートスリムボディチャリティ」、ミュージシャンでファッションデザイナーの藤原ヒロシ氏と組んだ「THE POOL SHINJUKU」など、2015年は立て続けに視線を集めるポップアップ・ストアを展開した三越伊勢丹ホールディングス。
時をさかのぼれば、1993年「ONLY I」や翌94年の「解放区」、2003年「サロン・デュ・ショコラ」など、伊勢丹が世に打ち出し、話題となった例は枚挙に暇がない。
こうした数々の施策について三越伊勢丹ホールディングス執行役員営業戦略部長の柳正明氏は「店頭の業務フローがすべての基盤」と話す。「その基盤の上に立つから、ポップアップ・ストアやその他の新しい仕掛けが相乗効果を生む。プロモーションありきではなく、あらゆるマーケティングに基づいて行っている」。
伊勢丹は創業の「伊勢谷丹治呉服店」の頃から ...