個人の意欲と実践が現場力の根幹に―ロクシタンジャポン社長インタビュー

公開日:2015年10月15日

フランスに本社を置くロクシタンジャポンは、南仏・プロヴァンスのライフスタイルを提案するコスメティックブランド。植物原料とエッセンシャルオイルをベースとする化粧品やフレグランスは20代から70代まで幅広い層に支持されている。ショップ数は2015年内に100店舗に到達する見込み。

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ロクシタンジャポン 代表取締役社長 西口一希氏
1990年大阪大学経済学部卒業、P&Gマーケティング本部入社、ブランドマネージャー、マーケティングディレクターを経て、2006年ロート製薬に入社。40以上のブランドを担当。2015年4月よりロクシタンジャポンにて代表取締役社長就任。

ロクシタンジャポンの「現場力」とは?

直接お客さまと接する店舗スタッフに限らず、本部スタッフ含め、それぞれ個人の「成長意欲とその実践」が現場力の根幹にあります。マニュアルをこなすだけではない、もっと成長したいという個人の思いが力になります。もちろん接客トレーニングやコンテストなどは実施しますし、接客が上手な先輩をお手本にし、ロールプレイングで研究するといったことも行います。しかし、いくら真似をしようとしてもまったく同じことはできません。そこから参考になる部分を切り取り、自分なりに咀しゃくして身につけていくしかないのです。大切なのは、個人が自分の成長目標を見つけることができて、それをやってみようという意欲を持って実践することです。

成長目標はトップダウンで「ここをこうしなさい」と設定するようなものではありません。接客するなかで自分ができなかったことが目標になるのです。現場のスーパーバイザー・店長は、スタッフそれぞれの個性に合わせて、次に何を学ぶか、どの段階に到達しようかといったことを一人ひとりと話し合いながら成長目標を細かく決めています。

昨年入社したある店舗スタッフがこんなエピソードを話してくれました。

学生時代にアルバイトしていた百貨店で …

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