「夢をかなえに、今日行こう。」をスローガンにキャンペーンを展開中の九州旅客鉄道(JR九州)。九州新幹線の全線開業5周年を記念し7月7日に「SPECIALドリカム新幹線」の運行を開始する。このプロジェクトが、ウェブメディアを中心に開始前から話題を呼んだ。


九州新幹線800系に片面77個、計154個の夢をラッピング。車内放送もDREAMS COME TRUEの2人が担当し、キャンペーンソング「九州をどこまでも」が流れる。運行初日の7月7日はイベントも企画中だ。
新幹線に乗って叶えたい夢募集
2013年、恩師の定年退職を祝いたいという夢を実現させた「DREAM 新幹線」、14年の小学校の卒業式を車内で開催したいという願いを叶えた「卒業式新幹線」と、九州新幹線を活用し願いを叶える企画が好評を得てきたJR九州。今年新たに始まったプロジェクトもキーワードは「夢」。これまでと違うのは「九州新幹線の利用者拡大」に狙いを定めている点である。「実は九州在住の方を対象にしたアンケート調査の結果、直近1年間でプライベートで九州新幹線を利用した方が3割しかいないことが分かったんです」(営業課・中野勇人氏)。
そこで発足したのが人気アーティスト・DREAMS COME TRUEを起用した「ドリカム新幹線」プロジェクトだ。新幹線に乗って叶えたい夢を募集し、7月7日から8月31日の期間、選ばれた154個の夢をそれぞれ星の中に描いたラッピング車両が、博多~鹿児島間を走る。また、運行初日は応募者の中から抽選で50組100名を招待する。「九州新幹線を使えば行きたい場所にすぐ行けることを多くの方に知っていただき、利用者を1割でも増やすことが目標です」(中野氏)。
約2カ月、CM や特設サイト、ポスターで夢の募集を告知。CMでは …