(最終回)
数々のグローバル企業で新規マーケット参入、商品開発の経験を持ち、現在は複数の大手企業のアドバイザーを担う射場瞬氏が、アメリカでの調査をもとに、日本の販促担当者が知っておくべきSP分野のキーワードを解説します。

細かな範囲を絞り込みやすく、屋内でも利用できるビーコンは、店内の顧客に向けての販促にも期待が高まる。
イラスト:根津あやぼ
「ビーコン」Beacon
米国にとどまらず、国内でも注目が集まるビーコン。最終回では、消費者に向け、リアルタイムでより適切なメッセージを送ることができる、この仕組みに焦点を当てる。
販促▶ ビーコンは、アップルが発表した「iBeacon」で注目を集めましたが、今どんな使われ方がされているのでしょうか?
射場▶ ビーコンとは、Bluetooth Low Energy(BLE)を使い、スマホの位置情報を特定し、ロケーションに合わせて必要な情報を配信する仕組み、及びその小型発信デバイスのことを指します。アップルが2013年にiOS7発表と同時に搭載した「iBeacon」により注目を集めましたが、Android 4.3以降でも同様に利用可能となっています。
消費者マーケティング分野では主に、対応アプリをインストールしたスマホを持つ消費者が、店舗内で対象の売場に近づいた際に、その売場の商品に関する情報やクーポンなどがプッシュ通知されるというような販促に活用されています。
販促▶ ビーコンが売り場で使われるようになると、生活者の行動はどう変わるのでしょう …