
米国ドラッグストア大手「ウォルグリーン」の店内の様子。医薬品だけでなく、食品にも力を入れており、消費者の利用機会を増やしている。
日常生活になくてはならない存在に
米国に見る勝ち残るための新戦略とは
日本チェーンドラッグストア協会によれば、2013年度の日本のドラッグストア市場は、総店舗数1万7563店舗で、総売上高は6兆97億円だ。売上成長率は1.2%しかなく、一時の成長性は影を潜めている。今後もネットの成長や他業態のヘルスケア商材の拡売という逆風があるが、65歳以上人口が25%を超えた超高齢社会、約40兆円の医療費の高騰を抑制するためのセルフメディケーションの促進、女性の社会進出の拡大などによるヘルス&ビューティーケア及び便利性ニーズの拡大というフォローの風も吹いている。そうした環境下日本のドラッグストアがさらに成長するために、米国のドラッグストアがとっている政策は参考になるだろう。
米国小売業の動向を見るとEコマースの成長が著しい。13年第二四半期~14年第一四半期の米国小売業全体の成長率は …