消耗戦を抜け出すための「たき火の法則」

公開日:2014年5月01日

  • 楽天 楽天大学 学長 仲山進也

    ネット通販で成功するための8要素

    1. 顧客とつながる、顧客がつながるコミュニティのつくり方
    2. 集客のための広告&ランディングページの極意
    3. 価格で勝負しないECサイトの条件
    4. 3ステップで考えるEC本体サイト“カイゼン”術
    5. ECサイトに忙殺されない運用の秘訣
    6. ECサイトのためのソーシャルメディア活用法
    7. GoogleアナリティクスでPDCAサイクルを確立する方法
    8. 買いたくなるキャッチフレーズ文章のつくり方

生活者がネット通販に求めるのは「少しでも安く」「少しでも早く」だけではないか─そう考えてしまうと、事業者は終わりのない価格競争・サービス競争に飲み込まれてしまう。では、そうではない道はどこにあるのか?顧客とともにコミュニティを形成して消耗戦を抜け出したネットショップの事例と、コミュニティづくりのヒントを解説する。

ますます激化するECの消耗戦

「戦国時代に武将同士で競り合っていたら、海外から黒船がやってきた」。昨今のEC界隈にはそんな表現がふさわしい。努力して成功しても、必ずフォロワーが大勢現れ、真似されて、価格競争になる。しかも国内外の巨大企業が本腰を入れて参戦してくる。そうなると、果てしない消耗戦の始まりである。同じ商品を他店が売っていれば、それより1円でも安くする。他店でヒットした商品があれば、すかさず仕入れて売り出す―極限まで利益率を落とした勝負でモノをいうのは資本力だ。こうして「中小・中堅企業では大手に到底勝てない」という図式になってしまう。最近は、そうした消耗戦に疲れ果てたECサイト経営者の声を聞くことが増えてきた。

老舗ネットショップに学ぶコミュニティづくりの意義

一方で、消耗戦を抜け出して、楽しそうに商売をしている老舗ネットショップが存在する。その手段の一つが「顧客とのコミュニティをつくる」という方法だ。なぜコミュニティづくりが有効なのか?これを理解するために、まず買い手と売り手の両面から購買活動を考えてみよう。

この記事の続きを読むには定期購読にご登録ください

月額

1,000

円で約

3,000

記事が読み放題!