名古屋駅前の再開発により、さらなる集客力向上が期待される中部エリア。しかし、魅力的な集客コンテンツは中心部以外にも増えている。地域の魅力を伝え、全国から人を呼び込むため、地元密着で盛り上がるプロモーションの取り組み事例を紹介する。
名古屋おもてなし武将隊「地元愛プロジェクト」

「名古屋おもてなし武将隊」は、47都道府県で戦国武将を最も多く輩出したとされる愛知県の特色を生かし、観光集客につなげる目的で結成された。
2009年11月に結成された「名古屋おもてなし武将隊」は、名古屋城を拠点に活動する観光PR部隊だ。計10人のメンバーは、織田信長や豊臣秀吉、徳川家康など愛知にゆかりのある武将や足軽に扮し、名古屋城の観光案内やパフォーマンスなどを行っている。
13年度の1年間、武将隊が取り組んだのが「地元愛プロジェクト」だ。東海圏の魅力発信を目的に、10人が異なる分野で地元を盛り上げる取り組みに挑戦している。例えば織田信長は地元サッカークラブの「戦伝隊長」に就任し、加藤清正は東海圏の酒蔵を巡って地酒の魅力を発信。また、徳川家康が円頓寺(えんどうじ)商店街を拠点に新たな「名古屋めし」を開発して同商店街で販売するなど、直接的な販売促進につながる活動もある。