アプリ「Blipper」が切り拓く、「パッケージデザイン to オンライン(PtoO)」

公開日:2013年11月12日

  • 小川亮(アイ・コーポレーション 代表取締役)

「Blippar」は画像でも利用可能。アプリを起動してカメラをかざすとレシピブックが立ち上がり、ウェブサイトやフェイスブックページへのリンクも登場する。

プロモーション業界ではここ数年、オンラインとオフラインの相乗効果の創出というテーマが注目されている。オンラインの情報発信によって、実店舗への誘引や店頭購入に結び付けようという動きもその一つ。スマートフォンの普及によってその重要性はますます高まり、マーケティング担当者は常に、オンとオフの連携を含めたプロモーションプランを求められている。

今回紹介するハインツのトマトケチャップ、パッケージそのものは安心感のある見慣れたデザインだ。しかし、スマートフォンユーザーの方はぜひ、「Blippar(ブリッパー)※」というアプリをダウンロードして、起動したカメラからこのパッケージをのぞいてみてほしい。まるで"飛び出す絵本"のように、レシピブックが立ち上がる様子を見ることができる。
(※2013年11月1日時点でiOS、Androidのみ対応)

このアプリは、特定のパッケージデザインを認識すると、スマートフォンの画面上に情報を表示する仕組みで、2年前にイギリスで開発された。パッケージからオンラインメディアへプロモーションを広げる、一つのきっかけになるに違いない。海外ではユニリーバやネスレ、ドミノ・ピザなどが活用を始めている。

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