創刊から90年超、サントリーの社内報『まど』 デジタル化全盛の今も変わらぬ存在意義とは

公開日:2025年6月30日

長い歴史を持つサントリーホールディングスのグループ社内報『まど』。社内コミュニケーションのあり方が多様化する中、なぜ同社は「紙の社内報」に重きを置き続けるのか。インターナルコミュニケーションにおいて社内報が果たす役割と進化について聞いた。

DATA
企業名 サントリーホールディングス
創業年 1899年(設立:2009年)
従業員数 4万1357名(2024年12月31日現在)
施策の管轄部門・人数 広報部社内コミュニケーショングループ6名

    施策における ポイント

    ウェブメディアを中心に後発の社内コミュニケーションツールが生まれるなかで、各媒体の特性と役割を整理し、「紙の社内報」ならではのコンテンツを制作。「今、従業員が知っておくべきこと」を発信している。

サントリーホールディングスが発行している社内報『まど』の歴史は長い。1934年に創刊し、1955年に社内公募により現在の名称になって以来、変わらぬ誌名とロゴで発刊され続け、昨年、創刊90周年を迎えた。

90年以上の歴史のなかで『まど』は社内報関連のアワードで数々の受賞歴を持つ。現在は年4回の季刊誌となっており、発行部数は約2万1000部。国内従業員および海外駐在員、OB・OG会会員に送付している。

世界中に...

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