「ひらがなのようなひと。」(1985年、一倉宏)他
やっぱり勇気をくれるコピーが好きですね。力みがふっと抜けて、気持ちいい力が芽吹くような。この業界にいるとターゲットインサイトに刺さるかとか、モノが動くかとか、マス的な目線が鍛えられるのだけど、大切にしたい尺度は自分に響くかどうか。大塚製薬・ポカリスエットのコピーは、高校生がターゲット。でも、もはやターゲットではない当時40代半ばの僕にグッときた。まだまだだぞ、と。自分の可能性を信じたいという本能を揺さぶってくれたような感じ。心のどこかでコピーの的は、欲望より本能だと思っているんですね。