「動的平衡」をどう体験に落とし込む? 独自の制作プロセスを確立し表現した「うつろいゆく流れの中にある生命」

公開日:2025年6月26日

  • 緒方壽人(Takram)

【未来社会のデザインを推進するクリエイターの提言】
多様なジャンルの人々が、境界を越え、共創の力で形にした大阪・関西万博。その舞台裏で催事やパビリオンに関わり、構想を形にしていったクリエイターたちは、制作過程でどんな葛藤があり、どんな未来を見据えているのか。6組の視点で振り返ってもらった。

緒方壽人(おがた・ひさと)
Takramデザインエンジニア/プロジェクトディレクター。デザイン、エンジニアリング、アート、サイエンスを領域横断するデザインエンジニア。東京大学工学部卒業。プロダクトからサービスまで多様なプロジェクトに携わる。主な実績としてNHK Eテレ『ミミクリーズ』、21_21 DESIGN SIGHT「アスリート展」など。

関わったプロジェクト/
シグネチャーパビリオン「いのち動的平衡館」

「いのち動的平衡館」のテーマは「いのちを知る」。写真:加藤純平

2年半かけシステム開発

Takramは、大阪・関西万博シグネチャーパビリオンで福岡伸一プロデュース「いのち動的平衡館」の展示全体の企画・開発...

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この記事が含まれる特集

未来を彩る挑戦 大阪・関西万博 デザインシステム大解剖

「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマとした「大阪・関西万博」。前号に続く今回の万博特集では、このテーマを体現し、万博全体のブランディングの基盤となっている「EXPO 2025 デザインシステム」に注目しました。ロゴやキャラクターを基盤としながら、多層的なコミュニケーションはどのように設計されたのかを紐解いていきます。さらに、このシステムをベースにしながら夢洲の会場全体のにぎわいを創出するプロジェクト「EXPO WORLDs」とあわせて、その全貌に迫ります。また前号に続く、パビリオンなどの企画制作に関わったクリエイターの声を集めたシリーズ「クリエイターの提言」もあわせてお届けします。