【未来社会のデザインを推進するクリエイターの提言】
多様なジャンルの人々が、境界を越え、共創の力で形にした大阪・関西万博。その舞台裏で催事やパビリオンに関わり、構想を形にしていったクリエイターたちは、制作過程でどんな葛藤があり、どんな未来を見据えているのか。6組の視点で振り返ってもらった。

加藤友之(かとう・ともゆき)
電通ライブエクスペリエンスデザイン部映像監督/クリエイティブディレクター。CM、Web、モーターショーなどの広告映像から博覧会、テーマパーク、ミュージアムなどの大型プロジェクトまで幅広い領域のクリエイティブ、映像を手がける。グローバルなネットワークにより海外スタッフとのコラボレーションも多く、多彩な演出表現を駆使し、インパクトのあるハイクオリティな作品づくりを行っている。カンヌライオンズ、クリオ、ONE SHOWをはじめ、D&AD、アドフェスト、スパイクス、ニューヨークフェスティバル、ACC、広告電通賞、文化庁メディア芸術祭など、国内外での受賞多数。
関わったプロジェクト/
三菱グループ「三菱未来館」

地上に浮かぶ船のような建築が印象的な、三菱未来館。設計は三菱地所設計が手がけた。
「映像一本勝負」を乗り越える“掟”
三菱グループによる「三菱未来館」。そのメインコンテンツ「JOURNEY TO LIFE」の映像監督/クリエイティブディレクターを担当しました。三菱未来館の基本コンセプトは「いのち輝く地球を未来に繋ぐ」。このコンセプトを映像シアターという形式でいかに表現していくかということがミッションとなりました。また、メインのターゲットは10歳から15歳の子どもたち...