年間200万個を売り上げるダイニチ・コーポレーションの人気シリーズ「サンサンスポンジ」からその“相棒”として新商品「サンサンウォッシュ」が発売された。商品開発やデザインを担当しているのはkenmaの今井裕平さん。商品のその先で、ブランドのどのような成長を見据えているのか、話を聞いた。

ダイニチ・コーポレーションから新発売された「サンサンウォッシュ」。「TOUCH & WASH」をコンセプトに開発され、表面を軽くなでるだけで使用できる。
最強の商品を利用しない手はない
食器洗い用の固形洗剤メーカーとして、2024年に創業50周年を迎えたダイニチ・コーポレーション。大阪でクリーニング店の職人として働いていた先代社長の吉田雄一さんが業務で使用していた固形洗剤の高い洗浄力に目をつけ、家庭用として「サンセブンハイアール」を開発・販売したのが始まりだ。その後、息子である現社長の吉田元之さんと妻の吉田晴美さんも会社に加わり、事業を引き継いでいくことに。現在ではテレビ局、銀行でそれぞれキャリアを積んできた元之さんの息子たちも事業に加わり、経営を行っている。
ダイニチの看板商品といえば「サンサンスポンジ」だ。高品質ポリウレタンを使用し、泡立ちは早いが、泡切れ、水切れが良い。油汚れは残らず、色移りもない。半年以上衛生的に使い続けられる耐久性を持つ。そして圧縮されたパッケージで届くので場所をとらない。当初は固形洗剤のノベルティとして開発されたものだったが、この万能ぶりに口コミから人気が...