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「欲しい」をつくるネーミングと行動デザイン

ヒントは懐メロに?ヒット商品を生むコスメブランドの自由なネーミング

  • かならぼ「Fujiko」「b idol」

ユニークなコンセプトとネーミングでヒット商品を続々と生み出しているコスメブランドがある。かならぼが展開する「Fujiko」だ。どのように開発をし、ネーミングを考えているのか、代表の和田佳奈さんに話を聞いた。

「どこにもないものをつくりたい」

「Fujiko」は2016年にスタートした、いわゆる「プチプラ」価格帯のコスメブランドだ。同年に発売して大ヒットした、消えにくいナチュラルな眉を演出できる「フジコ眉ティント」を皮切りに、フェイス・アイ・リップ・ヘアなど幅広いカテゴリで毎月約1商品ずつ新作を発売してきた。日本全国のLOFTやPLAZAなどのバラエティショップのほか、一部のドラッグストアでも商品を展開している。

ブランドサイトを見ると、コンセプトに「キレイに魅せてくれるのは、当然のこと。そこに、“驚き”や“感動”というエッセンスを加えながら、リアルな日常をきちんと見つめたアイテムを提案していきたい」と記載されている。その言葉通り、「これまでになかった」「かゆいところに手が届く」といった新奇性・独自性のある商品展開で、大人の女性を中心に信頼と支持を集めている。

商品の着想源は多様だ。たとえばスタッフの日常生活でのふとした気付きから、スタッフが抱えている悩みから、OEMメーカーによる提案からなど。きっかけはさまざまだが、「どこにもないものをつくることが最も大切にしていて、かつ最も...

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この記事が含まれる特集

「欲しい」をつくるネーミングと行動デザイン

商品のコモディティ化が進み、SNSなどネット上を中心とした購買行動が定着している現在。プロダクトの「顔」となる商品のネーミングは、店頭のみが購買起点となっていた時代とは役割が大きく異なっている。生活者に愛されるキャッチーさを内包することはもとより、その先の「欲しい」「買いたい」といった態度変容を喚起する"行動のデザイン"が求められているともいえるだろう。さらには多くの人が当たり前だと思っていた従来の慣習などを変えるようなコミュニケーション設計においても、そのネーミングが起点となることが多い。今回は話題の商品やプロジェクトを例に、クリエイターの視点から人を動かすネーミング、行動デザインを探る。