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映像とクリエイティブ 視聴デバイスの多様化で変わる表現

生成AIを活用した動画制作 著作権上の注意点は?

  • 澤田将史(高樹町法律事務所)

一部の動画広告ですでに活用が始まりつつあり、今後さらに浸透していくことが予測される生成AI。テキスト生成・動画生成の両方において活用の可能性があるが、その際の注意点とは。経済産業省の「コンテンツ制作のための生成AI利活用ガイドブック」(2024年公開)の作成に関わるなどエンタメ分野の著作権問題に精通した弁護士、澤田将史さんが解説する。

生成AIでも著作権侵害の枠組みは同じ

生成AI利用にあたっての著作権侵害を考える際には、(生成AI自体の)開発段階と、生成・利用段階という2つのフェーズを分けて考える必要があります。今回は特に動画の企画制作にあたっての活用を題材にしているので、後者の生成・利用段階について説明していこうと思います。

そもそも著作権侵害の要件は、従来の裁判例を踏まえると、「依拠性」と「類似性」の2つがあります。依拠性とは「既存の著作物をもとにつくったか」、類似性とは「既存の著作物に似たものをつくったか」。その2つが認められると著作権侵害となるということです。

この2つで判断する枠組みは、AIで生成したものについて考える際にも変わりません。AI特有の問題があるのは「依拠性」です。まず、...

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映像とクリエイティブ 視聴デバイスの多様化で変わる表現

縦型などを含めた各SNSでの投稿に特化した表現、サイネージ・車内ビジョン、コネクテッドTVの動画ストリーミング広告など、視聴デバイスに応じた映像表現が広がっている現在。いわゆる短編ドラマ風のブランドムービーだけでなく、MV仕立て、音声ドラマ、AIの活用など表現フォーマットの手段も選択肢も多様になってきました。その中で、課題解決のための映像表現はどのような方向に向かっているのでしょうか。10月から始まる、ブレーン発のオンライン動画コンテスト「BOVA」でも新たに縦型部門を創設するにあたり、課題発表などとあわせてお届けします。